転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2018-01-01から1年間の記事一覧

厚狭

厚狭駅は0・1・2・3番の3面4線が美祢線、5・6・7・8番の2面4線が山陽本線とホームが割付られている。D51272〔厚〕が通る4番はホーム間の中線であるが、この線が2・3番線を合せて小野田・宇部へと続く貨物別線につながっている。宇部〜厚狭間は山陽本線の複…

D51272

本州の地で門デフ機を目撃。一瞬ここは九州?と錯覚した厚狭駅下車の第一印象である。予想通りD51272は元熊本の罐で、昭和45年10月の鹿児島本線全線電化開業時に厚狭機関区へ移動していた。厚狭機関区には昭和46年10月現在、D51-23・C58-8・C12-5の計36…

D511080

南大嶺で会ったD511080〔厚〕は美祢線の石灰石輸送で下回りが白っぽくなっていたのが印象に残っている。何か雰囲気が違って見えるのは板状に角ばった独特の形のデフが付いているからだろう。まるで模型機関車にオーバースケール気味の厚みのあるデフを装着…

新大分川橋梁

大分川下流側に3本めとなる新大分川橋梁が完成し、列車はこれまでの速度制限から開放されて轟音を轟かせて渡る。新鉄橋は下路式のプレートガーダーなので車輛の下回りは見えなくなり、迫力に欠けるのは残念であった。日に一度だけ見られるC57牽引の列車を待…

一級河川大分川

大分川は湯布院盆地から下流域へ東向きに流れ、大分平野から別府湾へ注ぐ一級河川である。河口から約4kmの位置に日豊本線と豊肥本線2本の橋梁が架橋されている。20系“富士”の行く日豊本線の大分川橋梁は大正3年の建設で老朽化が進み、架け替え工事が急がれて…

旧大分川橋梁

日豊本線の開通年代は小倉〜大分間は明治44年までに、大分以南宮崎、吉松までは大正12年に開通している。大分〜幸崎間は大正3年4月の開通で、大分川橋梁はその時の架橋であり、撮影時の昭和44年で経年約56年となり架け替えの時期を迎えていた。列車は制限速…

日豊本線上り2560レ

タンク車がたくさん連結された2560レはD51とDF50どちらもが入るスジで、午後2時半頃、大分電車区脇を通過する。昭和47年の「最新SLダイヤ情報」(弘済出版社刊)に掲載されたダイヤで2560レのスジを辿ってみた。宮崎〜大分間で停車時間の長い駅は高鍋・南…

クハ411方向幕

大分駅7時36分、中津からの電車が到着した。この後下郡の基地に入るのに方向幕を「回送」に変える際、たまたま居合せて動く方向幕にカメラを向けた。その中に「下関」があり、前出のモハ484の書体と比べて見る。現在のは明らかに細く、まるでウインドウズの…

モハ484-258

国鉄からJRになって車輛のカラーやデザインは変革の時を迎えていた。特急形の485系はクリーム4号と赤2号の塗分けと決まっていて、このカラーリングが既成概念として焼きついていた。キハ58は、スハネ16は、クハ481はあの色と自分の中では決まっている。固…

DE101587

熊本で会ったDE10はSG無しの1500番台車だった。前面の塗分けは白ラインの上にナンバーが貼付けられているのが通常と思っていたが、この罐は白ラインは前照灯まででナンバー位置はオレンジのままであった。運転席側面のオレンジ色のランプは運転位置表示…

DE10105

久大本線DL化の1年以上も前の昭和44年6月、D60の基地にこれまで見た事のない凸形のディーゼル機関車がいるのに驚愕する。運転所の人の話ではDL化に備えての教習用で四国からの借入車との事であった。鉄道ジャーナル№38(昭和45年7月号)「車両基地」に…

DE101015

大分運転所のDE10は久大本線DL化に向けて昭和45年4月から6月にかけてDE101015〜1023まで続き番号で9輛が新製配備された。45年10月のダイヤ改正では9輛のDE10では賄いきれず3輛のD60を予備機として残す暫定的なDL化であった。翌46年10月、DE1011…

DE104

昭和41年に登場したDE10は1・2が一般形、3・4が寒地形の試作車ということを趣味誌で知る。DE10の車歴表から1・2は松山、3・4は一関に新製配置とある。昭和48年3月の配置表は1・2は松山で変わらず、3は釧路、4は遠軽へ配置換えとなっていた。金華で会った…

DE1090

手元にあるDE10の車歴表から昭和44年から45年にかけて佐倉に新製配置されたナンバーを拾ってみた。52〜67(配置日/昭和44年1月〜3月)16輛、90〜104(昭和44年4月〜7月)15輛、124〜126(昭和44年6月〜7月)3輛、152〜157(昭和44年11月〜45年1月)6輛、そ…

犬吠5号・水郷5号

銚子駅で撮った3葉の写真をアルバムに貼るのに当り、少し総武本線の事をひも解いてみた。総武本線の区間は以前、御茶ノ水〜銚子であったが、昭和47年の東京地下駅開業時から東京〜銚子間120.5㎞となる。電化は御茶ノ水〜千葉昭和10年、千葉〜佐倉(同時に成…