転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

瀬野機関区のEF59

旧形電機の下回りは頑丈そうな台車枠が両側のデッキへ突き出し、車体下部は角度が美しい軸箱と砂箱が綺麗に並ぶ。それにブレーキシリンダにつながるレバー類やロッド類、イコライザーが複雑に絡む構造はまるで芸術作品のようだ。 東海道に君臨していたEF53は…

瀬野八補機 丸みのあるEF59

乗車した東行の夜行列車が深夜広島に着くと必ず行う動作があった。それは座席もしくは寝台で息をこらえて静止することである。編成後方で瀬野八越え補機を連結する振動を確認するためで、客車が少し動いたかのような衝撃が伝わる時と、まるで気づかないわず…

東別府駅から見えた鶴見岳

東別府は別府扇状地の南端に位置し、別府湾に面したなだらかな丘陵の背後に鶴見岳がそびえている。東別府を発車した客車列車の後追いにうっすらと雪化粧した鶴見岳が顔を見せていた。 522レ 東別府 S59(1984)/1 別府のシンボル「鶴見岳」が扇状地に広がる別…

りんごのひとりごと

歌い出し“♪今は山中今は浜~”の「汽車」や「汽車ぽっぽ」、「線路は続くよどこまでも」の童謡は軽快なリズムで列車の走行シーンが浮かぶ楽しい歌だ。同じ童謡「りんごのひとりごと」は少し切ない曲調に感じられなくもないが、汽車好きとしては“♪箱に詰められ…

横浜駅で撮った写真から

横浜駅で大形窓のEF58が写ったネガは露出不足で振り返ることなく時は経過していた。たまたま降り立った時にEF58が見えたので思わずカメラを向けたのではないか。大形窓・庇の付いたEF5843〔宮〕が郵便・荷物車を従えて8番ホームに横付けしている。ここまでは…

西唐津界隈 鉄道全盛時代に思いを馳せる

「スーパーマップル8九州道路地図」(平成14年刊)から 昭和58年4月、筑肥線は東唐津でスイッチバックしていた線形が改められ福岡市営地下鉄との相互直通運転に伴って姪浜~唐津間が電化された。同時に唐津線唐津~西唐津間も電化され西唐津は103系電車の車輛…