転轍器

古き良き時代の鉄道情景

広島電鉄


 広島駅へ向う広島市電に乗って前面展望を楽しんでいた。国鉄線の撮影のように場所の記録を残していないので路面電車の写真の整理は撮影場所でいつも困ってしまう。ネガの順番とかすかな記憶で乗車経路は何とか解明することができた。橋のような勾配の手前で軌道が分岐しているこの場所は、地図から猿候川に架かる荒神橋で宇品行の電車が走るのは本線、分岐するのは皆実線とわかる。後方の山は位置的に高尾山であろうか。宇品行を掲げる1907は1900形で元京都市電の車輌ということも今回の整理でわかったことだ。 広島電鉄本線的場町 S57(1982)/8

 己斐行の1911も1900形元京都市電の車である。広島電鉄は、本線(広島駅〜己斐)、宇品線(紙屋町〜宇品)、横川線十日市町〜横川)、江波線(土橋〜江波)、皆実線(的場町〜皆実町6丁目)、白島線(八丁堀〜白島)の6線が敷設されていた。 広島電鉄本線猿候橋町 S57(1982)/8