転轍器

古き良き時代の鉄道情景

乙津川橋梁


 D519〔延〕 
 昭和47年当時、日豊本線大分〜宮崎間の貨物列車は南延岡機関区のD51が牽引していた。「なめくじ」は9・12・46の3輌が在籍し、なかでも9と12はよく線路端で会ったものだ。

D51 9〔延〕の引く南延岡発門司(操)行1596レ
 鶴崎駅は乙津川と大野川に挟まれた三角州の中にあり、双方の川の堤防の間、いわばV字形の谷に位置していることになる。蒸機列車は上りも下りも双方の川の堤防を登ることになり鶴崎発車は迫力が望める。 日豊本線高城〜鶴崎 S47(1972)/10/28

 全く平坦な大分平野にあって乙津川橋梁を渡るのに15‰の上り下りの山がある。D51 9〔延〕は長い編成を従えて土手の坂を下って行った。鶴崎16時45分発、高城は51分で通過、大分には16時59分着である。