転轍器

古き良き時代の鉄道情景

別府湾のぎらぎら


 東別府駅の裏山を峠を目指して登った山腹から別府湾が望める。東別府から西大分にかけてのシーサイドコースは高崎山が一気に別府湾にせり出す地形で鉄道と道路は海岸線をなぞるように敷かれている。上り線は眼下に高崎山トンネルの出口が見え、海岸線回りの下り線はED76牽引の15輛コンテナ編成が身をくねらせて走っている。ここからの別府湾は遠く臨海工業地帯のコンビナートが蜃気楼のように浮かび、潮流がわかる別府湾の「ぎらぎら」が眩しく映った。 日豊本線東別府〜西大分 S61(1986)/6