転轍器

古き良き時代の鉄道情景

軽井沢


 高崎行普通電車クハ85の進行方向右側の席から軽井沢構内のあわただしい光景を見る。高崎行340Mの先頭には2輛のEF63が付いている。中線は2輛のEF63が待機し次の運用に備えている。下り線は高崎発長野行345MがEF63重連に押されて急坂を登り終え補機解放の準備が始まったところだ。一挙6輛のEF63が見えた感動の車窓風景であった。 信越本線軽井沢 S50(1975)/6/15

 高崎行340MがEF63に牽かれるように動き出し、すぐさま列車後部を振り返る。80系は6輛編成で、ウインドシル・ヘッダーが付いているのでまるで客車列車のようだ。EF63の端面は軽井沢方は複雑なジャンパ栓で精悍な構えだが、横川方はいたってシンプルでそのアンバランスがおもしろい。賑やかな構内は遠ざかって行く。 信越本線軽井沢 S50(1975)/6/15