転轍器

古き良き時代の鉄道情景

いなさ6号・弓張4号


Sカーブで長い編成をくねらせる長崎・佐世保行1309D“いなさ6号・弓張4号” 日豊本線東別府〜西大分 S44(1969)/6
 日豊本線片道(上り)だけの長崎・佐世保行“いなさ6号・弓張4号”は博多からの“ゆのか2号”の折返し運用で、この当時475系になっていた“ゆのか”は下り1本は電車ではなく気動車でなければならなかったのはこの為であった。“ゆのか2号”は大分15時20分着、“いなさ6号・弓張4号”は大分15時38分発で、まさに綱渡りの技を演じていた。かつて別府〜長崎・佐世保間を走った“べっぷ”の名残りで大分発の“いなさ・弓張”が継続していたものと思われる。改めて昭和44年時点での長崎“いなさ”・佐世保“弓張”を整理してみた。上下列車で異なるパターンと分割・併合を伴う複雑な運用の妙を興味深く思い知らされた。
下り
 “いなさ1号・弓張1号” 博多→長崎・佐世保
 “いなさ2号・西九州”  博多・別府→長崎・佐世保  鳥栖で別府発“西九州”併結
 “いなさ3号・弓張2号” 博多→長崎・佐世保
 “いなさ5号・弓張3号” 小倉→長崎・佐世保
 “いなさ6号・弓張4号” 大分→長崎・佐世保
上り
 “いなさ1号・弓張1号” 長崎・佐世保→博多
 “いなさ2号・弓張2号” 長崎・佐世保→小倉・熊本  肥前山口で“ちくご”佐賀線経由熊本行分割
 “いなさ3号・弓張3号” 長崎・佐世保→博多
 “いなさ4号・西九州”  長崎・佐世保→博多・別府  鳥栖で別府行“西九州”分割
 “弓張4号”       佐世保→博多
 “いなさ5号”      長崎→博多