転轍器

古き良き時代の鉄道情景

赤い交流電車


 北海道の交流電化は函館本線小樽〜滝川間が昭和43年の開業で711系はその時に誕生した。その時点で九州では鹿児島本線門司港〜熊本間、日豊本線小倉〜幸崎間が電化開業区間で交直両用421系電車が投入されていた。当時この2タイプの電車の見方は、421系は3扉の近郊形、711系はデッキ付客車タイプ2扉の急行形と自分なりに解釈していた。塗色もあずき色に前面クリームの警戒色も同じと理解して北海道711と九州421は同じ仲間と思い込んでいた。後年、えんじ色と呼ばれた711系は赤2号、ローズピンクの421系は赤13号という国鉄制定色という呼び名があることがわかった。                   クハ711-20〔札サウ〕他 函館本線札幌 S55(1980)/3