転轍器

古き良き時代の鉄道情景

すすきの


 札幌市街のスナップに退色の進んだ札幌市電のネガがあった。2番を掲げた前面1枚窓の240形が小雪の舞う夕刻のすすきのを後にする。北の都の風景は懐かしがこみあげ、“時計台を見てたむろしている大きなリュックの黒いかに族♪〜地下街はいつも都会の顔して狸小路を田舎扱い…♪”の歌詞(ふきのとう「初夏」)が浮かんでくる。店舗の看板、道路案内標識、日通のコンテナ等忘れかけた光景がよみがえる。 248 札幌市交通局すすきの S55(1980)/3