転轍器

古き良き時代の鉄道情景

苅田港


 9600がホキやセキを連ねた石灰石輸送の田川線に赴いたのはこの写真の撮影時から10年以上も前のことだ。当時は後藤寺線船尾で採掘される石灰石を鉱石のまま後藤寺、伊田経由で苅田港へ運ばれていた。時は経過し輸送形態はタキ1900にセメント積載で、経路は香春から夏吉、勾金経由に変わっていた。DE101745〔直〕の牽くタキ1900の20輛編成は見応えがあった。構内中ほどで停止するとDE10は解放され、しばらくしてセメント会社のディーゼル機が迎えに来る。タキ1900の長い編成は4〜5輛に分割されて工場の専用線へと入って行った。国鉄線到着から社線分割の一部始終を見ることができた。 苅田港線苅田港 S60(1985)/8/17