転轍器

古き良き時代の鉄道情景

貨車の車票


 かつて撮った石炭車の写真を見ていたら車票が写っていたのに気づく。PCで拡大してみるとおぼろげではあるがかろうじて読める文字が浮かびあがってきた。判読できた文字は「セラ2259」、「第二豊州炭鉱」、「九電」、「上戸畑」でこれらをつなぎあわせて鉄道全盛時代のロマンに浸ってみた。  田川線勾金 S46(1971)/4

 貨車の車票の項目は積載貨車番号・記号、日付、発駅、品名、荷受人、着駅等がある。発駅もしくは荷送人の欄は門の文字が読め、門鉄専用の用紙であろう。(株)第二豊州炭鉱は駅近くにあり、昭和47年7月まで操業していた。品名は石炭と思われるが記載内容はよくわからない。行先は上戸畑とはっきり読め、九電は取卸線か専用線の名称と推測する。撮影時はまだ石炭列車が健在で、田川線勾金から発送された石炭は伊田線筑豊本線鹿児島本線を経由して上戸畑へ運ばれたのであろう。