転轍器

古き良き時代の鉄道情景

杵築 郵便・荷物輸送終焉時代


 国鉄末期は鉄道趣味の対象であった貨物列車、郵便・荷物列車が大きな変革をとげた時で、国鉄分割民営化前の不穏な気配を感じていた。昭和59年2月は各駅で入換を行う車扱貨物列車が、昭和61年10月は郵便・荷物列車も相次いで廃止された。ED7683[大]はマニ44等の新系列を牽いて杵築を出たところ。旧形客車の時からは考えられない短い編成であった。中山香〜杵築間は昭和53年に複線化され近代的な道床となった。下りの場内信号機が写っている。駅名標が大きく掲げられ、2面の信号の位置から察するに杵築3番線が副本線ということであろう。   日豊本線中山香〜杵築 S61(1986)/2

 撮影時の日豊本線は30分ヘッドでL特急“にちりん”が設定されていた。客車列車も姿を消しローカルは421系・475系で運用されていた。当時の時刻表から杵築駅各停の時刻を列挙する。●上り〓6:15門司港/7:43下関/10:59門司港/11:33杵築止/12:34小倉/14:29小倉/15:05杵築止/16:02杵築止/16:29門司港/17:59柳ヶ浦/18:57門司港/19:31門司港/21:09門司港●下り〓6:33佐伯/7:04幸崎/7:40大分/8:55大分/10:18大分/11:46大分/14:07大分/15:11大分/16:48佐伯/17:13大分/18:19大分/18:55大分/20:17大分            日豊本線杵築 S61(1986)/2