転轍器

古き良き時代の鉄道情景

D514


 昭和50年は蒸気機関車最後の年で、撮影時は北海道だけの稼働であった。夕張線で会ったD514は追分機関区所属機で、前年は深川機関区の罐であった。前照燈回りのつらら切りがやけに迫力があって、同じなめくじとはまた違った印象を受ける。セキに積まれた石炭はどの貨車もパテベラで形を整えたのではないか、と思いたくなるくらいきれいに揃って、セキ編成の美しさに見とれてしまう。川端駅を減速せず力行で通過した。 D514〔追〕牽引の清水沢発東室蘭行5782レ 夕張線川端 S50(1975)/9