転轍器

古き良き時代の鉄道情景

キハ1067

 ネガスキャンした画像データを何気に見ていたら、同じ車輛を時期を隔てて撮っていたことに気づく。昭和47年に南延岡で撮った写りの悪いキハ10は、4年後に日田で撮ったキハ10と同一ナンバーであった。

 日ノ影線のキハ1067は南延岡機関区の扇形庫に収まっていた。昭和44年の配置表では、九州管内のキハ10は直方-1、佐賀-1、東唐津-2、長崎-2、南延岡-3、都城-1、志布志-1、という分布であった。 キハ1067〔分ノカ〕 南延岡機関区 S47(1972)/1

 日ノ影線のキハ10はその後トイレ付のキハ11と交替して南延岡から離れたものと思われる。日田でたまたま撮った日田彦山線気動車はキハ1067であった。昭和48年の配置表によると、南延岡のキハ10─3輛が直方へ転属し、総数は4年前と同じ11輛で南延岡の配置がなくなって直方が4輛配置となっていた。日田構内は貨物ホームや信号扱所、駐泊所設備の転車台や石炭台が健在であった。 キハ1067〔門カタ〕 久大本線日田 S51(1976)/9