転轍器

古き良き時代の鉄道情景

450立方呎


 78684〔大〕はテンダに優雅なローマン書体の形式入プレートを付けていた。テンダの輪郭と整然と並ぶリベットの列が老機関車の貫禄を醸し出している。ナンバープレートの下にある「450立方呎」の文字が浮き出たテンダ形式のプレートに目が奪われる。後年調べてわかったことは、8620や9600等の旧形機関車のテンダは450立方フィート炭水車と呼ばれていたらしい。このタイプは石炭6t、水13㎥積載する6-13形式ということであろう。 大分運転所 S46(1971)/8

 上の写真から引いてアシュピットの周辺を見る。78684〔大〕は“清掃中”の標識を掲げて下回りを数人がかりで磨かれている。入換専用なので前照燈は付いていない。非公式側には動力逆転機が装備されている。