転轍器

古き良き時代の鉄道情景

熊本のキュウロク


 落書きのキュウロクはテンダの石炭が山盛りになっているので給炭の後転向しているのがわかる。大分に顔を出す熊本のキュウロクはバリエーション豊富で多彩な印象があった。59670〔熊〕は、煙突は継足しのある化粧煙突、デフはバイパス弁点検窓付、ランボードは一直線のタイプ。テンダのプレートはゴシックの形式入が付いていた。 大分運転所 S44(1969)/6

 緑ナンバーの69699〔熊〕は59670と対照的なスタイルで、煙突はパイプ煙突、デフは大形で点検窓無し、ランボードは空気溜を避けた二段タイプであった。大分運転所の転車台は長さ20mで転車台としては最大のタイプである。近隣の転車台は日豊本線では柳ヶ浦(18m)と佐伯(20m)、豊肥本線では豊後竹田(18m)と宮地(18m)、久大本線では豊後森(18m)と日田(18m)があった。  大分運転所 S44(1969)/4