転轍器

古き良き時代の鉄道情景

新大分川橋梁


 大分川下流側に3本めとなる新大分川橋梁が完成し、列車はこれまでの速度制限から開放されて轟音を轟かせて渡る。新鉄橋は下路式のプレートガーダーなので車輛の下回りは見えなくなり、迫力に欠けるのは残念であった。日に一度だけ見られるC57牽引の列車を待つも、この日はC58124〔大〕の代走であった。 1523レ 日豊本線大分〜高城 S46(1971)/9/25

 黄色く変色したスクラップ記事から大分川新旧両鉄橋の切替えは昭和46年3月16日ということがわかる。日豊本線の鉄橋は明治末から大正時代初めにかけて建設されて以来の古い鉄橋が多く、分鉄管内の主要鉄橋である山国川駅館川、大分川、大野川の各鉄橋はこの時期、新設、改修が急がれていた。記事の写真は大分川左岸からの構図で新旧鉄橋の位置がよくわかる。旧鉄橋を行く列車はヘッドマークを掲げた“青島”のようだ。 大分合同新聞昭和46年2月12日