転轍器

古き良き時代の鉄道情景

厚狭



 厚狭駅は0・1・2・3番の3面4線が美祢線、5・6・7・8番の2面4線が山陽本線とホームが割付られている。D51272〔厚〕が通る4番はホーム間の中線であるが、この線が2・3番線を合せて小野田・宇部へと続く貨物別線につながっている。宇部〜厚狭間は山陽本線の複線と石灰石専用貨物が通る貨物線の3線区間である。美祢線から3番線に入ったセキ編成の牽引機D51272〔厚〕は4番線を通って最後尾に連結され、バック運転で貨物別線に入り宇部港をめざす。画面右側に建つ出発信号機は宇部方面と美祢方面の進路を示すものと推測する。 厚狭  S47(1972)/8/11

 厚狭の構内はとてつもなく広く、さまざまな列車が行き交う魅力あふれる駅であった。美祢線乗場は画面正面、駅本屋側の1番と欠取りの0番、手前の2番3番である。この一角は旅客列車よりもセキ編成の貨物列車の出入りの方が多かったと思われる。美祢線下り方面は機関車は逆行運転なので2番線のD51152〔厚〕のセキ編成は宇部港へ向かうのであろうか? 厚狭  S47(1972)/8/11