転轍器

古き良き時代の鉄道情景

日中線


 日中線は福島県喜多方と山形県米沢を結ぶ鉄道として計画されたが、他地域の建設予定線と同じように工事途上で建設中止された盲腸線である。喜多方─会津村松─上三宮─会津加納─熱塩16.5kmの路線で日に3往復が運転されていた。熱塩の駅舎は屋根の深いしゃれた建築で訪れる人の人気を博していた。せっかく来たのに写真は機関車しかなく、駅舎の風景は全く撮っていないのが悔やまれる。 日中線熱塩 S49(1974)/6/15

 喜多方駅4番線は日中線の行止り式のホームで、この日2往復目の熱塩行が入っていた。C11192〔会〕がワム1輛と客車2輛を従えて16時04分の発車を待っている。 喜多方 S49(1974)/6/15

 混合列車623レは喜多方16:04発熱塩16:41着ののんびりとした走りで、途中会津加納では貨車の入換があり、客車の乗客は入換が終わるまでしばしの待機となる。喜多方からのワムは会津加納止りで側線に転線した。会津加納からは客車だけの編成となって終着駅へ向かう。まるで模型の世界にいるかのようなのどかな風景といえる。 日中線会津加納 S49(1974)/6/15 

 終着熱塩では機回しを行い、再び貨車2輛をつないで混624レとなって機関車は正位向きとなる。その間わずか10分の早業で喜多方へ折り返す。C11192〔会〕は良く見ると、会津若松で見た東北形C11の印象とは全く異なる、見慣れた九州スタイルをしている。それもそのはず48年春に早岐機関区からはるばるやって来た罐であった。 日中線熱塩