転轍器

古き良き時代の鉄道情景

奈良

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 奈良駅で途中下車した際に撮った写真が残っている。奈良の印象は、関西都市圏でありながら地方都市のような閑散とした駅前風景が記憶に残ってはいるものの、寺院風の駅舎や奈良運転所の大規模な扇形庫は鮮明に浮かんでこない。団体行動でゆっくり構内を観察する余裕がなかったのかもしれない。4番線のキハ25は桜井線であろうか、それとも亀山方への関西本線であろうか。快速電車の向こうに奈良運転所の給炭槽が見えている。関西本線奈良~湊町間の電化は昭和48年10月で、大阪近郊の幹線としては遅い開業であった。東海道山陽筋の新快速色とは違った朱の帯をまとった113系とうぐいす色に前面黄帯の101系が投入されたとのニュースが頭に浮かぶ。 キハ25602〔天ワカ〕 奈良 S50(1975)/3