転轍器

古き良き時代の鉄道情景

北見客貨車区網走支区

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 国鉄車輛配置表に掲載された運転関係業務機関の中にある客貨車区の欄を見ると、北見客貨車区の支区は遠軽と網走があることがわかる。網走駅裏の山手側のヤードに「支区」という名にふさわしい小さな庫があった。そこにはC58やDE10、キハ22が佇んでいた。模型の機関支区セクションにぴったりな光景と思う。 北見客貨車区網走支区  S49(1974)/9/13

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 C58390は構内掛の誘導で庫から出る。切詰めダフレクタ、デッキの手摺り、回転式火の粉止め、前照灯の副灯、キャブの旋回窓等、機関車のスタイルは独特な北海道形といえる。 C58390〔北〕 北見客貨車区網走支区 S49(1974)/9/13

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 キハ22はキハ20系の寒地向け仕様車で、デッキタイプの出入台と小さい窓が並ぶサイドビューは客車のような印象を受ける。きれいなクリームと朱色の塗分けのフロントはジャンパ栓が賑やかで運転台はデフロスタが装備されている。  キハ22304〔旭アサ〕 北見客貨車区網走支区 S49(1974)/9/13

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 舟底タイプのテンダを持つC58395は昭和49年4月現在、北見機関区の配置であった。C58の舟底テンダはC58383からC58427までの装備で、形状は後部欠き取りがあるものと無いものがあった。 C58395〔北〕 北見客貨車区網走支区  S49(1974)/9/13

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 網走構内を呼人側から見る。網走駅は札幌発網走終着の特急“オホーツク”が入っている。石北本線釧網本線とも客車列車が運用されているので構内で休む客車編成が多く見られる。  北見客貨車区網走支区 S49(1974)/9/13