転轍器

古き良き時代の鉄道情景

都電王子駅前

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 山手貨物線を撮ったネガに都電のカットが残っていた。ネガの順番からこのカットは大塚駅のガードと思っていたが現在の地図ツールから京浜東北線王子駅のガードということがわかる。都電の知識は何もなく、荒川線のことは鉄道ピクトリアルNo443「路面電車特集」とRMLIBRARY22「都電系統案内」を参照して理解を深める。荒川線は都内を張り巡らせた都電網が廃止されるなか、部分廃止された2つの系統をつないだ三ノ輪橋~早稲田を結ぶ路線ということがわかった。荒川線の名称は昭和49年からとのこと、撮影時は「27」と「32」の系統番号で線名変更はこの後のことと思われる。
  系統番号「32」を掲示した電車が飛鳥山からの下り坂を駆け下りて国鉄線のガードをくぐりぬけて行く。 東京都交通局王子駅前~飛鳥山 S49(1974)7/21

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 荒川車庫行の7000形7089が通り過ぎる。系統番号は「32」を出している。ここで見た電車はパンタグラフではなくビューゲルで視線は屋根に向いた。後方高架の国鉄線は東北貨物線東北本線京浜東北線の複線が走っている。 東京都交通局王子駅前~飛鳥山 S49(1974)/7/21

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 系統番号「27」を出した荒川車庫行7087が停まる乗場は「早稲田・雑司ヶ谷大塚駅方面」と案内看板が見える。 王子駅前  S49(1974)/7/21

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 三ノ輪橋行が入って来た。前面2枚窓の車体は細く見える。サイドの連続した窓枠ラインが優雅に映る。 王子駅前  S49(1974)/7/21