転轍器

古き良き時代の鉄道情景

熊本機関区で出会ったC11達


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 熊本機関区のC11は伝統的に数多く配置され、矢部線・三角線と熊本・川尻・八代・大牟田・荒尾の入換運用に広く使われていた。昭和30年代は熊本機関区に荒尾と八代に機関支区が設けられて数輛のC11が配置されていた。またそれ以前は矢部線黒木にも駐泊所があったらしい。熊本機関区を訪問した昭和47年3月はC11は13輌が配置されていた。そこで出会ったのは7輌で半数は広範な各地で運用についていたのであろう。 熊本機関区 S47(1972)/3/29

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 C1161〔熊〕 昭和36年4月の配置表では熊本機関区荒尾支区の配置となっていた。

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 C1186〔熊〕 見なれた九州形とは若干趣きが異なるシールドビームの機関車。昭和46年3月に津山から来た転属車であった。サイドタンクの振り止め梁は付いていない。

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 C11174〔熊〕 炭庫の形状が九州形とは異なる174は福知山からの転属車で、昭和46年4月に熊本入りしている。熊本機関区の転車台は上路式のヨーロピアンスタイルで印象的であった。

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 C11196〔熊〕 機関車ばかりの写真でわずかに煉瓦の矩形庫の様子が写っている。196は昭和45年夏に直方機関区の扇形庫で会っていた。この時は何の感慨もなく後になって再会ということがわかった。

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 C11257〔熊〕 松浦線で活躍した罐で、いわゆる門デフ装備の均整のとれたスタイルといえる。

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 C11260〔熊〕 昭和44年3月の配置表では佐々の配置で、257同様元松浦線の罐である。矩形庫前の建屋で主連棒をはずされた様子を撮っていた。

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 C11347〔熊〕 スタイルの良い347は日田彦山線でならした元門司機関区の罐。各地のDL化で余剰になったまだ検査期限のあるC11が熊本に集まりだした時であった。