転轍器

古き良き時代の鉄道情景

165系

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 東海道筋の2つ扉は80系と153系があって近郊形113系とは違った客車的な趣きがあって好感を持っていた。この年に80系は終焉を迎え、前面がオレンジ一色の153系が急行に各停に運用されていた。165系急行は中央本線上越線のイメージがあったが三島で偶然見かけた列車は東海道本線165系急行“東海”であった。同じ湘南色の153系より格好良く見えるのは前面にグリーンの塗分けが回っているからだろうか。デフロスタと貫通幌で精悍なマスクに映る。 
 静岡発東京行304M“東海2号” 三島 S51(1976)/2/6

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 165系7連の急行編成が大都市のジャンクションに入って来た。大勢の人の中にもかかわらず、大胆にも咄嗟にカメラを出してヘッドマークの付いたクモハ165の顔を捕らえていた。都会の人目の気になるホームでカメラを向けるなど考えられなかったが、この時はオレンジの通勤電車しか来ないホームに観光気分漂う湘南色の電車が来たことに非日常を感じとったからかもしれない。
 302M“犬吠1号” 新宿 S51(1976)/2/21