転轍器

古き良き時代の鉄道情景

マニ372016

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 旧形客車の塗色は国鉄制定色では茶色はぶどう色2号、青色は青15号と呼ばれている。荷物列車の編成を見ているとぶどう色の客車に混じって青色のそれはひときわ鮮やかに映ったものだ。青色のマニ37はパレット積載の荷物車で37輌が改造されている。昭和48年の配置表でその37輌を探してみた。メインラインの東海道山陽筋に生息していると当りをつけ、尾久ー6・宮原ー11・広島ー3・下関ー3・鹿児島3はすぐに見つけることができた。あと11輌、東北筋で仙台ー3・青森ー3を発見し32輌はわかった。残り5輌が苦労した。主だった箇所はマニ36やマニ60はいるがマニ37はいない。日本海沿いで福井ー4・長岡ー1を発見して37輌の分布がわかった。マニ37は東北から太平洋ベルト地帯、日本海縦貫線上越線で運用されていたものと思われる。門司で会ったマニ372016は昭和48年は尾久客車区の配置であったが撮影時は鹿児島運転所へ転属していた。新幹線開業で変革を迎えた「雲仙・西海」、「阿蘇・くにさき」の夜行急行は14系客車となりその先頭に連結されたマニ37の輝かしい姿は新大阪や門司で見る機会があり、新たな組合せに感動したものである。 マニ372016〔鹿カコ〕 門司  S52(1977)/8