転轍器

古き良き時代の鉄道情景

筑豊電気鉄道

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 春爛漫の4月初旬、所用で直方平野を通る国道200号線を通っていた。道中、黄色い光景に目が止まり、あまりにも美しい菜の花に誘われて遠賀川の河川敷に降りてみた。菜の花畑の向こうにかすかに遠賀川橋梁が見える。そこに鉄橋を渡る軽快なジョイント音が響き始め、大きな川なので鉄橋を渡る音は長く続いた。菜の花の向こうを行く連接車は西鉄北九州線乗入れの1000形と思われる。当時鮮烈な黄色の印象であったがネガカラーの退色のスピードは速く、ネガスキャンした時はあの黄色は過去の色と化していた。筑豊電鉄西鉄北九州線熊西から分岐して筑豊直方を結ぶ全線複線専用軌道の鉄道線である。 筑豊電気鉄道感田~筑豊直方 S60(1985)/4/10

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 菜の花に誘われて降りた河原で2車体連接車と3車体連接車の両方を見ることができた。3連接車は西鉄福岡市内線北九州市内線から改造された筑豊電鉄自社所有の2000形のようだ。 筑豊電気鉄道感田~筑豊直方 S60(1985)/4/10