転轍器

古き良き時代の鉄道情景

上り1番列車 玖珠盆地の入口

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 由布院始発の上り鳥栖行1番列車が引治を発車する。前照灯と運転位置表示灯が暗闇に浮かび、黒煙を噴きあげて迫ってくる。駅の引出しを終えればあとは恵良、豊後森と下り勾配が続く。 626レ 久大本線恵良~引治 S59(1984)/11/1

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 機関車のオレンジ色のランプが流れ、白地のサボが付いた赤い客車が続く。車体は朝露で濡れ窓は結露で曇っている。川霧が漂っているような早朝の高原はとても冷たい。

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 オハフ50ばかりがつながっている。

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 野上川に沿って下って来た列車は野上トンネルをぬけて玖珠川沿いに出る。カーブした玖珠川橋梁のこの辺りは玖珠川に野上川と町田川が合流して玖珠盆地へ流れていく。1/2と書かれた画面右の距離標は久留米起点80Kmと500mの地点を表わしている。5輛編成の鳥栖行はこの後連続下り勾配で玖珠盆地へと入って行く。 626レ 久大本線恵良~引治 S59(1984)/11/1