転轍器

古き良き時代の鉄道情景

幸野川アーチ橋

f:id:c57115:20220104083419j:plain

 肥後小国発豊後森行単行キハ40が国道と呼ぶにはふさわしくない隘路の387号線を跨ぐ雄大な幸野川アーチ橋に姿を現す。宮原線はコンクリート製アーチ橋が多く設置されていた。建設当時は戦争の金属供出のため極端な鉄不足で、この優雅なアーチ橋は鉄筋ではなく竹が使われた竹筋コンクリートで「竹筋橋」と呼ばれていた。 224D 宮原線北里~肥後小国 S59(1984)/11/1

f:id:c57115:20220104083517j:plain

 上の写真の反対側からアーチ橋を見ると、遠く県境の山並みが望める。稲刈りの後の刈られた稲葉が美しい模様を作っている。 宮原線北里~肥後小国 S59(1984)/11/1

f:id:c57115:20220104083558j:plain

 幸野川アーチ橋は橋脚壁に優雅にデザインされた3つの通風孔が施されていた。メルヘンの世界に踏み入れたような山里の景色に溶け込んだ情景と思う。 6226D 宮原線北里~肥後小国 S59(1984)/11/28