転轍器

古き良き時代の鉄道情景

紀勢本線で会ったDF505とDF5031

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 紀勢本線箕島はその名前ではピンとこないものの、みかんで有名な有田市の代表駅と聞くと頷ける。2面3線の急行停車駅は貨物取扱い量が多いようで画面右側、本屋寄りの側線は貨車で埋まり、DF50がもう1台入換を行っていた。下り和歌山市行の先頭に立つDF505〔亀〕はその後の量産形の顔とは、前面窓のサイズや配置の位置が若干異なり、違った印象に見える。 121レ 紀勢本線箕島 S50(1975)/3/22

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 DF5031〔亀〕の牽く新宮発和歌山市行は7輛仕立てで後部2輛は荷物車の編成であった。この時、紀勢本線気動車列車ばかりで客車列車は亀山~紀伊田辺間と新宮~和歌山市間にごくわずかしか走っていなかった。 123レ 紀勢本線御坊 S50(1975)/3/21
 DF5031は昭和33年製で、日豊本線無煙化で試験的に大分に配置されたスルザー形3輛(29~31)のうちの1輛で、500番台マン形が投入された昭和34年、亀山へ転じている。DF5031が大分でのDF50の先駆けであった事を知ったのは撮影後数十年が経ってからのことだった。

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