転轍器

古き良き時代の鉄道情景

くろしお

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 新宮発天王寺行11D“くろしお1号”が御坊発車。憧れのキハ80系、赤とクリームのきれいな車体とグレイのスカート、床下器具のコントラストが印象的。“くろしお”は名古屋~天王寺1、新宮~天王寺4、白浜~天王寺1の計6往復が設定されていた。 紀勢本線御坊 S50(1975)/3/22

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 特急気動車の象徴ともいえるキハ82の正面は迫力あるパノラミックウインドウと愛称板を備えた貫通扉がバランス良くレイアウトされ、側面に続くヒゲ塗装が特急形の証となる顔を作っている。 11D“くろしお1号” 紀勢本線御坊 S50(1975)/3/22

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 天王寺発名古屋行2D“くろしお2号”が接近。こちらは両端キハ81が付いた編成であった。御坊構内は木製の電柱と独特の形をした味のある照明塔が建ち、線路の分岐器や信号ケーブルの中継位置は油が差されたからか黒く光っている。手前左にそれる線路は日高川へ向かう紀州鉄道で、御坊0番線に乗り場がある。  紀勢本線御坊 S50(1975)/3/22

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 独特なフォルムの先頭車キハ81は東北本線はつかり”でデビューした後、奥羽本線“つばさ”、羽越本線“いなほ”等で使われていた。最後の働き場となった紀勢本線“くろしお”は和歌山機関区配置の6輛のキハ81が頑張っていた。 2D“くろしお2号” 紀勢本線御坊 S50(1975)/3/22