転轍器

古き良き時代の鉄道情景

札幌雪景色

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 雪の舞う札幌駅は降り続いた雪がホームの端にうず高く積まれていた。雪をかぶった車輛はいつもとはちがった表情でとても新鮮に思えた。列車を待つ間のわずかな時間、初めて経験する雪景色に興奮しながら構内をスナップした。 札幌 撮影は全て:S55(1980)/3/18

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 雪が舞うホームの列車案内は2番ホーム15時20分発小樽行、3番線は15時15分発“おおぞら4号”函館行が表示されている。ホーム上は出口案内、「いい日旅立ち」キャンペーン、時計、列車表示装置、番線標、郵便ポスト、自動販売機に売店が見え、いずれも旅の雰囲気を盛り上げるアイテムといえる。

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 小樽行の711系6輛編成が入って来た。おでこの2灯ライトが印象的。423系で馴染んだあずき色とクリームの塗分けで親近感を覚える。

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 車体の着雪に圧倒される。厳しい冬の函館本線を駆け回る精悍な顔。

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 網走発千歳線室蘭本線経由函館行16D“おおとり”が入線。札幌14:40着14:45発。

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 客車の床下は着雪で日頃の視覚とはちがった床下器具の造形美を感じる。

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 リベットの車体に狭窓が並ぶ美しいスハ32。

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 オハフ33もウインドシル・ヘッダーにリベットが並んでいる。床下からスチームが漂い、検水栓のコックの輪郭が目立って見える。車体妻面の絞りもよくわかる。

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 ED76502〔岩二〕は味のある旧形客車6輛を従えていた。 手稲発滝川行833レ

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 キハ22とクハ711の雪の共演