転轍器

古き良き時代の鉄道情景

東京急行電鉄池上線

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 撮影時の池上線は3000系の吊掛け電車ばかりであったが、同じ3000系でも戦後製や車体更新車、張上げ屋根の形態は好きになれなかった。やはり旧形国電然としたスタイルの3450形が一番の好みであった。貫通扉の付いた顔、形の良い幌枠、シル・ヘッダーの車体、深い屋根の曲線はとても魅力的。 デハ3478+デハ3479+クハ3864 池上線石川台 S53(1978)/2

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 前面非貫通のデハ3504は腰板部がすっきりとしている。こちらの編成はM+T+Mで電動車と不随車の組合せも多々あるようだ。 池上線洗足池~石川台 S49(1974)/10

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 両サイド3500形で組まれた編成。 デハ3503+サハ3252+デハ3504 池上線洗足池~石川台 S49(1974)/10

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 両サイド3650形のM+T+M編成。 デハ3651+サハ3361+デハ3652 池上線洗足池~石川台 S49(1974)/10

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 カメラを構えた日は不思議と3450形は来ない。相変わらず「海坊主」ばかり。デハ3655先頭の3650形は片ベンチレーターが2列のすっきりとした屋根上だった。 池上線石川台 S49(1974)/10

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 クハ3863は貴重なカットかもしれない。窓はアルミサッシ化されていない。屋根も3450形のように深くない。貫通ホロとアンチクライマーが前面両サイドに付いた顔は風格を感じる。「鉄道ピクトリアルNo.335東京急行電鉄特集(鉄道図書刊行会/昭和52年6月刊)」によると、クハ3863は昭和51年2月に運転室が撤去されて中間車サハ3370形サハ3373に形式変更されたとの事であった。 池上線石川台 S50(1975)/5

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 「海坊主」には極力カメラを向けなかった。この車もそうだと思い撮るのをやめたらそうではなかったので再度構え直した1枚で、それでパンタグラフが切れている残念写真。横から見て前の2輛とちがい、客室ドアが更新されていたのでなおさらであった。3450形は貫通形と非貫通形があるようだ。幅広いアンチクライマーがよく目立つ。 デハ3456 池上線石川台 S50(1975)/5

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 デハ3459はパンタグラフを高々と上げて吊掛けモーターの唸る音を聞かせてくれる。 池上線石川台 S50(1975)/5