転轍器

古き良き時代の鉄道情景

京浜東北線大井町

 夕方のラッシュが始まる京浜東北線大井町駅国電の駅風景は私鉄沿線とはまたちがった雰囲気がある。北行は「大宮」、南行は「大船」を掲げたスカイブルーの103系が並んでいた。複々線の線路を跨ぐ陸橋を支える煉瓦積みの橋台や掘割の壁の造りは歴史の重みを感じる。 京浜東北線大井町 S49(1974)/10/17

 ホームにつながる跨線橋は古風な造りで、跨線橋とホーム上屋の柱は何れもレール組の造形美を感じる。架線は3線構造で、陸橋の下は下2線が張られ上1線は碍子の所で止められているように見える。当時は気にもならなかった「おおいまち」とひらがな縦書きの琺瑯看板がホーム上屋の柱に付けられていた。 京浜東北線大井町 S49(1974)/10/17

 グローブ形ベンチレーターがきれいなラインを描く103系10輛編成が発車。道路を挟んだ画面左側は二階建て構造の品川電車区が広がっている。 京浜東北線大井町 S49(1974)/10/17