転轍器

古き良き時代の鉄道情景

C5557

 日豊本線で運よくC55と会う。C5557とは昭和45年夏に若松機関区庫内で、昭和46年夏筑豊本線で会ってこの時が3度目であった。筑豊の時は気づかなかったが煙突と給水温め器に装飾が施されている。逆に筑豊で見た時は付いていたリンゲルマン濃度計は外されて煙突からのステイだけになっていた。 1590レ 日豊本線田野 S47(1972)/8/10

 C5557〔吉〕は汽笛一声、美しいスポーク動輪を回転させ激しいドレンをきって発車する。キャブ前の扉を開けたまま突進して行った。この年の春、若松のC5552とC5557が吉松に転属し、吉都線肥薩線、そして日豊本線は宮崎まで顔を出し蒸機最終まで活躍している。

 C5557〔吉〕の上り貨物の折返しは夕方の都城行1527レであった。筑豊本線でも田野で会ったのも貨物牽引であったのでパシフィック機C5557〔吉〕の牽く旅客列車はこの時が最初で最後であった。 日豊本線宮崎~南宮崎 S47(1972)/8/10