
DD51の牽くセメント石灰石列車は日豊本線から小倉を通過し、鹿児島本線貨物線をアンダーパスして鹿児島本線貨物上り線へと合流する。この位置は左から鹿児島本線上り線、日豊本線上り接続線と右端築堤から降りてきた鹿児島本線貨物上り線で、上り方向に3線が並ぶ。

背後からエンジン音が迫ってきたとたん、グリーン色の気動車がファインダーに飛び込んで咄嗟にシャターをきる。2輛編成は長い貨物列車をあっという間に追越して行った。写っていたのは色見から「ジョイフルトレイン大分」か?と勘違い。おでこのJRマークや塗分け等から広島急行色の鳥取と小倉を結ぶ急行“さんべ”ではないかと思われる。ちなみに貨物列車は日田彦山線石原町からのセメントクリンカ専用のホキ6700と石灰石積載のホキ8500との混結編成である。 鹿児島本線東小倉~小倉 H6(1994)/4/26

気動車列車追越しの様子を線路配線図へ落したのがこの図である。日豊本線上り線は鹿児島本線合流の際、貨物列車は右分岐、旅客列車は左分岐で転線する。一方日豊本線下り線は鹿児島本線下り線と貨物下り線から分岐し、新たに日豊本線下り線を編み出して小倉構内へ進む。門司から東小倉、小倉手前までのこの区間は旅客列車と貨物列車の並走、追越しが見られる魅惑の鉄道地帯と言える。