転轍器

古き良き時代の鉄道情景

河岸段丘の駅 犬飼

 空から見た犬飼駅構内略図

 犬飼駅は大野川の河岸段丘の狭隘な斜面に設けられている。駅前通りの狭い県道を竹中方から通ると、左側は悠々と流れる大野川が真下に見え、右側駅構内裏手は山が迫り、とても小さな駅の印象を抱いていた。

 国土地理院地図閲覧サービスで空から見た犬飼駅の写真を見て、その小さな駅のイメージは払拭された。空中写真から詳細な線路配置は掴めないものの大方の輪郭をトレースし、想像も膨らませて線路と貨車を配置した。模型レイアウトセクションになりそうな楽しいイラストとなった。

 空から見えた貨車は仮にワム90000とすればその車長は7.8mで計算すると、オハ35系のような20m客車はホームに8輛は収まりそうだ。蒸機時代の客車列車は最大で7輛編成だったので機関車を含めてちょうど良い長さだったと思われる。構内の有効長は優に400m以上あるようだ。

 小さな駅では無い証しは本線両側の貨物線とその貨物取扱い施設の縦に長い広さだ。本屋寄りの貨物上屋のあるホームは主に農産物や木炭など有蓋車積込に、南側突端のホームは木材や坑木、竹材等の無蓋車積載場だったものと思われる。その間の積載物置場には空中写真からは判別できないものの、木材や竹材、坑木だろうと推測する。

 構内図南端の貨物側線に描いた長方形の貨車は車長の長いトキ15000をイメージしている。書籍で見た竹材積込みの様子である。1車仕立てるのにたくさんの人出を要している。突端線から本線上り1番線となりの貨物線に手押しで移動、そこに機関車が迎えに来て本編成に連結するのであろう。牽引機はC58か8620か、はたまた9600なのか想像を膨らませる。豊肥本線を北上し向かう先の大消費地は何処なのか、思いを巡らせる。