転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

耶馬渓線の思い出

小学生時代の一時期を中津市で過ごしたことから、耶馬渓線を見る機会があり、また乗車する環境にあった。車社会到来少し前のことであろうか、多くの人が耶馬渓線に乗っていた。憧れの的は機関車の牽く列車で、ディーゼル機関車牽引の混合列車と朝夕の長編成…

中津の残影

他界した父親が遺したネガから中津駅で撮ったスナップを発掘する。そこには車輛を撮ったものではないが、キハ105“せせらぎ”+ハフ14の列車が写っていた。当時の耶馬渓線は気動車がトレーラーを牽く、いわゆるD+T、D+T+Dの編成が当り前に走っていた。ハフ1…

大分交通耶馬渓線の車輛たち

キハ101 やまばと 昭和8年に登場した国鉄ガソリンカーキハ40000と同形で、耶馬渓鉄道の自社発注車。キハ101からキハ104までの4輛が存在する。キハ101が“やまばと”、キハ102が“かわせみ”、キハ103が“ひよどり”、キハ104が“せきれい”と愛称が付けられている。 …

大分交通中津車輛区

鉄道全盛時代、大分県北には私鉄の大分交通4路線が健在であった。それは杵築起点の国東線(杵築~国東/30.3km)、宇佐接続の宇佐参宮線(豊後高田~宇佐八幡/8.8㎞)、豊前善光寺接続の豊州線(豊前善光寺~豊前二日市/15.5㎞)、そして中津起点の耶馬渓線(…

クモヤ440

大分電車区脇を通りがかった際、少し毛色のちがう車輛が居ることに気づき近寄ってみた。遠目から南福岡電車区のクモヤ740が遠征に来ているものと思いきや、「分オイ」標記も真新しいクモヤ440であった。クモヤ440は、南福岡のクモヤ740の交流牽引車に対して…