転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

西唐津

「西唐津」と「東唐津」は行きたい所ではあったが、非電化時代を見ることはかなわなかった。松浦川対岸に位置したかつての東唐津は「ヒカラ」3文字の標記が珍しい気動車区が置かれ、唐津湾に面した西唐津には煉瓦の3線矩形庫のあるキュウロクの基地があった…

D51482

見慣れたD5112〔延〕の隣りに現れたD51482はこの年の5月に熊本機関区から来た新参者であった。南延岡機関区のD51はオリジナルナンバーの廃車で他所からの転入車でメンバーチェンジが進んでいた。昭和47年夏の時点で9輌の廃車(79・93・341・880・949・1035・1…

上臼杵 717系200番台

上臼杵は臼杵川を渡ってR362の左曲線上に駅がある。国道のバイパスができたので少し高い位置からカーブした駅を俯瞰ぎみに見ることができた。地方都市のどこでも見られる中心駅近くは錆びれて新たな繁華街は郊外に広がる光景はここ臼杵でも同様で、市中心の…

デワ3041 昭和55年

その後のデワ3041の写真が早速東京都線路端さんから届いた。塗装が明るくなってあの五反田で見た車輌と同じであろうかと驚く。青ガエル5000系のさよなら運転を撮る際に偶然遭遇したとのこと。鉄道ファンNo.250(昭和57年2月号)掲載の「ショートヒストリー東…

デワ3041 昭和49年

日頃移動の足となる電車にカメラを向けることはなかったが、得体の知れない電車が入っていたのでとりあえず撮ったのがこの写真。池上線のグリーンとは違った、それよりも濃いグリーンの塗装といかにも古めかしい車体で印象に残っている。この車輌のことは随…

マニ44新製回送

EF58142〔宮〕が落成したばかりのマニ44を、しかもオールマニ44というきれいな編成を牽いて西へ向かっている。昭和53年10月改正は荷物輸送近代化の旗印としてパレット積荷物客車マニ44が投入されている。それと呼応するこの新製回送の記録は千載一遇の機会で…

マニ44

マニ44はパレット積荷物車のスニ41を20m級に伸ばし、高速貨車ワキ10000の外観を備えたような新鮮な印象があった。妻面は三角屋根の折妻風で貫通扉は無く、小さなくぐり戸が独特である。屋根はガーランドベンチレーターが配置され、乗務員室側の押込形通風器…

大分運転所 昭和47年6月11日

給炭線から転車台にかけてのSLゾーンは昭和47年5月31日をもって豊肥本線と下郡回送列車の無煙化が完了しC58と8620は姿を消してしまった。日豊本線佐伯往復の旅客列車もDL化され、蒸機で残るは日豊本線貨物運用だけで南延岡のD51が姿を見せるだけとなっていた…

D511032とD519の発電機

蒸機基地で撮った写真はどれも形式写真風の頭から尻尾まで収まった紋切形ばかりであるが、中には何を撮りたかったのか理解に苦しむ部分写真も存在していた。今振り返って見ると、同じD51でもキャブ右サイドの装備はそれぞれ個性があることに気づく。 D5110…

高鍋

早朝、夜行急行“みやざき”を高鍋で下車。憧れのハドソンC61の牽く貨物・旅客列車を撮ることはできたが、露出不足と突然の降雨で残念な釣果となった。高鍋を後にする時にやって来たのはこの日初めて会うC57であった。C57199〔宮〕は大分電化で南進した元大…

下関9番線23時07分から5分間の記憶

門司から潜った海底トンネルを抜けだして下関に着いたブルートレインは停車時間たったの5分で機関車交替が行われる。EF81303〔門〕のステンレスの車体は構内の照明が反射して鈍く光っていた。スタンバイする機関車連結開放のスタッフが写っていた。 下関 S58…