転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧

横川寸景

新宿ー小淵沢ー清里ー小諸ー高崎ー上野のひと筆書きハイキングの帰路、初めて碓氷峠を通り国鉄最急勾配の66.7‰を経験する。80系電車の先頭にEF63重連が付きそろりそろりと坂を下る。車窓からこれが鉄道の坂なのかと驚嘆の思いで線路を見ていた。降り立った横…

9600の旅客列車

昭和43年秋頃、中学校の部活を終えて帰る頃は辺りは暗闇に包まれていた。上り列車はちょうどその頃にやって来て、機関車のナンバーは「59670」や「79602」等「C」や「D」の付かない数字だけが並んだプレートを不思議に思っていた。汽車の雑誌を読むように…

豊肥本線のC58 昭和44年~47年の記録

辺りが暗くなり中学校の部活を終えて帰る頃、上り列車がやって来る。機関車は5桁数字が並ぶプレートを付けていたがある日アルファベットのCが付いたプレートを発見、以後この時間に現れる機関車はC58ということを知る。当時C58は105・112・115・124・224・22…

滝尾入換一部始終

当時の列車撮影は通過時刻ぎりぎりに線路端へ行くのが常で、前もって構図を決めるなど皆無であった。一連の入換作業を記録できたのはたまたま早めに駅へ行き、また交換列車の待ち時間があったからではないかと思っている。入換を撮ろうと意識していたわけで…

153系

153系はカワイモデルのカタログでしか知らなかったが、この時初めて実物を見る。検修線のクハ153には交番検査の旗が掲げられていた。列車番号標記にある312Mは下関発岡山行“山陽7号”で、急行“山陽”は下関・小郡・南岩国・広島と岡山を結ぶ8往復が設定されて…