転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

香春スケッチ 日田彦山線・添田線

香春構内南東寄りは給水塔と転車台があって駐泊所の雰囲気が漂う。石炭殻が積まれた横で次の仕業に備えるD51344〔門〕が待機している。コンパクトな線路配置は模型のレイアウトセクションには恰好な実例のように思える。 日田彦山線香春 S48(1973)/3/30 東北…

香春で会った上り重連貨物

後藤寺に向かうべく小倉から日田彦山線下り日田行気動車列車に乗っていた。金辺トンネルを出ると下り勾配となり、採銅所を過ぎると右手に白い山肌が威容を誇る香春岳が見えてくる。石灰石の街に来たことを実感する。香春構内に入ると上り貨物列車が見えたの…

大行司 キハ66・67 4連同士の交換

この当時の私の撮影スタイルは何かの列車をめがけて出かけるのではなくて、たまたま立ち寄った駅や線路端に現れた列車にカメラを向けた偶然の度重ねであった。高速道路がまだ未整備だったあの時代、北九州からの帰り道、あえて遠回りになる筑豊を経由し嘉麻…

夜明の機回し

桜咲き誇る夜明駅をD6065〔大〕が牽引する貨物列車が発車する。久大本線、日田彦山線ともに県境に近いこの駅は場内信号機4基、出発信号機4基を有する重要な分岐駅である。大分運転所のD60、豊後森機関区の8620、門司機関区のC11が顔を会わせる魅惑の駅でもあ…

明治29年頃の九州における鉄道開通図 訂正

「日田彦山線 線形の変遷について」の記事を、先日令和4(2022)年10月9日に掲載した。この記事について一部間違いがあると大之島鉄道さんからご指摘をいただいたので訂正させていただき、ご指摘いただいた大之島鉄道さんにお礼申しあげます。 明治29年当時の…

日田彦山線 県境の残映

久大本線を始めとして各地の沿線で四季折々の鉄道風景を撮り続けておられる大分市の渡邉邦治さんに「古き良き時代」に撮った日田彦山線の写真がないかお願いした。押入れを探してやっと出てきたという写真は驚くかな、賑やかで活気溢れる夜明駅と山峡を跨ぐ…

日田彦山線 線形の変遷について

数年前に「小倉鉄道開業から100年」という記事に触れて日田彦山線の成立過程に興味を持つようになった。D51のセメント・石灰石列車に魅了されていた頃には思いも及ばなかったが年齢を重ねるとともに歴史にも目が向くようになったのかもしれない。手持ちの書…

函館桟橋 冬景色

青函連絡船は2度の渡道で乗船経験があるが何れも船舶は残念ながら撮影していない。しかも青森・函館構内での車輛航送風景にも目をやっていない。とにかく他の乗客につられて、降車後、下船後はホームを急いだように思う。単なる乗継地点として構内を観察する…