転轍器

古き良き時代の鉄道情景

ディーゼル機関車

貨車移動機

貨車移動機を意識して撮影したことはないが、運転所の扇形庫で見た記憶がある。機関車を撮った写真のどこかにたまたま写ったコマがないかネガフォルダを捜索した。 偶然にもワラを牽く貨車移動機を撮っていた。とても大きく見える前端梁の連結器や排煙管を高…

門司のDD51

昭和48年3月現在、門司のDD51は7(25・48・49・50・863・864・865)輛が配置されていた。日田彦山線の石灰石・セメント列車はDLの影は薄く未だ蒸機健在が続いていた。DD5148は昭和41年製で盛岡・稲沢第一・早岐を経て門司に来たようで、その後貨物専用の800番…

美祢ヤードのDD51

美祢駅の北側に幹線の駅間にあるような貨物ヤードが広がっていた。蒸機時代は手前の南大嶺で下車したので、もし美祢まで来ていたらこのヤードに出入りするD51の大群を見られたかもしれない。DD51881〔厚〕は昭和48年5月に新製配置されたナンバーである。後方…

DD13217

DD13217〔関〕は昭和39年~40年にかけて製造された14次車(203~218)で、主な特ちょうは新製時装備のATS車上子と信号炎管、ナンバープレートの上、前照灯間の手すり設置らしい。下関運転所には3輛(216・217・218)が配置されて、下関ヤードと駅を取り囲むよう…

紀勢本線で会ったDF505とDF5031

紀勢本線箕島はその名前ではピンとこないものの、みかんで有名な有田市の代表駅と聞くと頷ける。2面3線の急行停車駅は貨物取扱い量が多いようで画面右側、本屋寄りの側線は貨車で埋まり、DF50がもう1台入換を行っていた。下り和歌山市行の先頭に立つDF505〔…

幸崎小運転で使われた機関車

昭和44年当時、日豊本線大分~幸崎間に夕方1往復の貨物列車が設定されていた。「小運転」という用語は当時の趣味誌に国鉄マンが執筆した機関車の現況を伝える記事で目にし、短区間の運用は自然とそのように呼ぶようになった。国鉄に「小運転」の定義があった…

DF50ー昭和40年代後半の日豊本線ー

日豊本線上り1本だけの本線通しの長距離鈍行が健在であった。西鹿児島5:11発、大分16:03着16:20発、門司港21:02着で日豊本線全線(一部鹿児島本線含む)476.9㌔を16時間かけて走破する壮大な行路であった。かつての540レのなごりでDF50重連の仕業は続いてい…

磐越西線のDD51

DD5120〔東新〕牽引の郡山発新津行下り233レは磐越西線176kmを約5時間かけて走り通す。牽引機は会津若松でED77から東新潟機関区のDD51に交代する。スユニが付いた5輛編成の客車列車は亜幹線の趣を漂わせてくれる。 磐越西線喜多方 S49(1974)/6/15 5輛編成の…

大分運転所のDF50

日豊本線はトンネルの多さと急勾配の連続で九州ではいち早くディーゼル機関車が投入された線区である。昭和33年には大分に姿を見せ試運転を始めている。本格的配置は昭和34年の新製車7輛で始まり、漸次35年6輛、36年3輛、37年1輛と増備され17輛までになった…

DE101587

熊本で会ったDE10はSG無しの1500番台車だった。前面の塗分けは白ラインの上にナンバーが貼付けられているのが通常と思っていたが、この罐は白ラインは前照灯まででナンバー位置はオレンジのままであった。運転席側面のオレンジ色のランプは運転位置表示…

DE10105

久大本線DL化の1年以上も前の昭和44年6月、D60の基地にこれまで見た事のない凸形のディーゼル機関車がいるのに驚愕する。運転所の人の話ではDL化に備えての教習用で四国からの借入車との事であった。鉄道ジャーナル№38(昭和45年7月号)「車両基地」に…

DE101015

大分運転所のDE10は久大本線DL化に向けて昭和45年4月から6月にかけてDE101015〜1023まで続き番号で9輛が新製配備された。45年10月のダイヤ改正では9輛のDE10では賄いきれず3輛のD60を予備機として残す暫定的なDL化であった。翌46年10月、DE1011…

DE104

昭和41年に登場したDE10は1・2が一般形、3・4が寒地形の試作車ということを趣味誌で知る。DE10の車歴表から1・2は松山、3・4は一関に新製配置とある。昭和48年3月の配置表は1・2は松山で変わらず、3は釧路、4は遠軽へ配置換えとなっていた。金華で会った…

DE1090

手元にあるDE10の車歴表から昭和44年から45年にかけて佐倉に新製配置されたナンバーを拾ってみた。52〜67(配置日/昭和44年1月〜3月)16輛、90〜104(昭和44年4月〜7月)15輛、124〜126(昭和44年6月〜7月)3輛、152〜157(昭和44年11月〜45年1月)6輛、そ…

DD13230

門司港で見かけたDD13はナンバー230で、これも15次形ということになる。あちこちでDD13を見かけたが、結局ネガに焼きつけたのは茅ヶ崎、門司港、直方くらいで、今思うと撮り逃がした獲物は相当数におよぶ。となりの線はTR52を履いたオハニ3620〔門モコ…

DD13249

手元に昭和43年発行のカツミの鉄道模型カタログがある。経年で色の変わった頁を開くと、「入換用液体式の強力機DD13形ディーゼル機関車」のタイトルがある。以下本文の説明から抜粋。─戦後、アメリカ陸軍が持ち込んだ小型ディーゼル機関車が、国鉄ディーゼ…

DF50509

日豊本線の蒸機時代、宇佐〜立石間はD60補機を必要とする難所であった。電化の約1年前に複線化が成り、勾配緩和の新下り線にできた立石トンネル(3640m)を通過するため無煙化補機として秋田機関区から8輛のDF50(503・508・509・521・522・523・541・54…

DF50563

DF50563〔大〕は大分運転所配置DF50のラストナンバーで、73輛の500番台のうち昭和36年製の最終グループである。DF50500番台のラストナンバーは38年10月製の573であった。 1596レ 日豊本線大分〜高城 S46(1971)/9/25

山口線

山口発小郡行の気動車列車に乗車し、対向列車を捉えようと右側座席を陣取る。平凡な景色の平坦な山口線は交換駅は大歳だけで結局小郡までは対向列車は無かった。小郡構内に入って退避するDD51牽引の山口線貨物列車を見ることができた。 DD51882〔厚〕 山…

DD1528

青森駅の印象は連絡船乗場に急いでいたからか、あまり残っていない。写りの悪いスナップは客車入換風景で4つ目玉と旋回窓が精悍な面構えのDD1528〔青〕が先頭に立っていた。続く客車は「弘前行」のサボが架かっていて奥羽本線の列車と思われる。1輛めはオ…

DD13382

直方機関区のディーゼル機関車は昭和42年11月、幸袋線無煙化用にDD13─3両( 381・ 382・ 383)が初配置であった。44年3月現在九州管内のディーゼル機関車は門司DD13-6、香椎DE10-11・DD13-12、鳥栖DD51-25、竹下DD11-1、早岐DD11-2、大分DF5…