転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

東京急行電鉄田園都市線の思い出

手元にある多摩田園都市20周年記念乗車券4枚組は昭和50年7月、旗の台駅発行であった。当時の田園都市線は大井町からすずかけ台まで開通していた。切符の図柄は青葉台駅前「風見の鶏」を背景に3000系・こどもの国線3400形・オールステンレス7000形・最新鋭850…

タキ14800を連結した貨物列車

ED7658の牽く貨物列車を番匠川橋梁で捉える。編成はコンテナ4個積みのコキ5500、専用種別カプロラクタムのタキ14800、カセイソーダのタキ7750、液化塩素のタキ5450にグループ分けされていた。ひときわ大きく見えるタキ14800は黒塗装と銀塗装があるようだ。 …

京阪電車寸景

関西出張の折、京都での用事を終え次の訪問先である大日町へ向かうのに初めて京阪電車に乗車した。何も思わずに京都市営地下鉄でJR京都駅に着き、はて訪問先の最寄り駅は大阪モノレールの大日で、そこへ向かうには京阪本線門真市で乗り換える必要があった。…

宮原線逍遥

町田駅近くの築堤を駆け上がると朝露で濡れた線路端はとても寒く、ピンと張り詰めた空気は顔を刺すような冷たさだった。上り豊後森行2番列車は肥後小国6:36発、宝泉寺7:21、町田7:35、恵良7:35、豊後森7:41着のダイヤで運転されていた。やっと辺りが明るくな…

肥後小国の印象

16時43分、キハ402038〔分オイ〕は上り最終の運用で肥後小国を後にする。キハ40はエンジン音を響かせながらだんだん小さくなって美しい杉木立に吸い込まれて行く。 228D 宮原線肥後小国 S59(1984)/10/8 機回し線と留置線の間に設けられた花壇に駅名板が掲げ…

幸野川アーチ橋

肥後小国発豊後森行単行キハ40が国道と呼ぶにはふさわしくない隘路の387号線を跨ぐ雄大な幸野川アーチ橋に姿を現す。宮原線はコンクリート製アーチ橋が多く設置されていた。建設当時は戦争の金属供出のため極端な鉄不足で、この優雅なアーチ橋は鉄筋ではなく…

上り1番列車 玖珠盆地の入口

由布院始発の上り鳥栖行1番列車が引治を発車する。前照灯と運転位置表示灯が暗闇に浮かび、黒煙を噴きあげて迫ってくる。駅の引出しを終えればあとは恵良、豊後森と下り勾配が続く。 626レ 久大本線恵良~引治 S59(1984)/11/1 機関車のオレンジ色のランプが…