転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

昭和47年懐古

昭和47年は春の新幹線岡山開業、秋の鉄道100年と話題の多い年であった。動力近代化の波は一気に押し寄せて、身近な路線の蒸気機関車が姿を消した一年でもあった。私の昭和47年を振り返ってみた。 昭和47年の幕開けは前年に青森から宮崎に転属となったC612と…

D6026とD6060

蒸気機関車D60は幼い頃から傍らを走っていた私のお気に入りの機関車で、僅かではあるが大分と直方で彼らの写真を残せたのは幸運であった。最近になって、郡山・直方・大分に在籍したD60の写真を見る機会に恵まれて、その容姿と形態を観察していたらD6026とD6…

ワム80000

貨車の標記は実に楽しい。扉左の標記板は符号(ハ)・記号(ワム)・番号(184173)がレタリングされている。その下は票差しが2つあって左は貨車車票差し、右は貨車表示票差し、その間に積・空標記(積2.2空1.0)がレタリング。扉右の標記板は運用票板である。扉右側…

行橋のC50

行橋のC50を知ったのは鉄道ジャーナル23(昭和44年7月)号に掲載された『蒸気機関車1969年日本縦断リレー・ルポルタージュ7北九州』の記事で、日豊本線・苅田港線の小波瀬~苅田港間にC50と9600が運用されている、という内容で苅田港線を行くC50+9600重連の貨…

下郡 基地の風景

日豊本線と豊肥本線が離れる場所に造成された車輛基地は大分電車区で、昭和42年7月に発足している。豊肥本線上に設けられた下郡信号場から分岐しヤードが広がる。地元の人は「下郡の電車基地」と呼び、地域の場所説明の際は「でんしゃきち」の左右、東西と目…

下郡回送列車

DF50牽引の長駆宮崎からの編成は大分到着後すぐさま後部にC58277〔大〕が連結されて今来た道のとなりの豊肥本線に入って下郡信号場へ向かう。日豊・豊肥・久大の各本線で運用される客車列車は、大分運転所では収容しきれず大分電車区の留置線で昼間留置が行…