転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

はりまや通りで見た個性的な電車たち

高知市といの町、南国市を結ぶ路面電車はかつて土佐電気鉄道と呼ばれていた。昔日の鉄道好きはこの名称が頭に刻まれていたが、平成26(2014)年に高知県内の軌道・バス事業が統合し“とさでん交通”に再編された。電車もバスも以前の塗装から新しいカラーまで多…

高城秋景色

昭和47年秋、高城駅で下り寝台急行“日南2号”と上り貨物列車の交換を撮っていた。写った列車のことを趣味誌や時刻表、WEBページで調べてみると当時は何も思わなかった、知らなかった事柄があぶり出されてアルバムの整理・編集は楽しいものだ。 D5146〔延〕の…

大分運転所一般公開 昭和47年

昭和47年は春の「ひかりは西へ」のキャッチフレーズも懐かしい新幹線岡山開業と、秋の鉄道開通100年のエポックメイキングな年であった。SLブームが盛り上がったこの時代は「鉄道」が一般社会からも注目を集め始めた時かもしれない。動力車の現場に一般人が立…

おとぎ号 日本童話祭

日本のアンデルセンといわれた久留島武彦は大分県玖珠町出身で、久大本線豊後森駅が位置する玖珠盆地はメルヘン調のテーブルの形をした山々に囲まれて玖珠町は「童話の里」と呼ばれている。童話作家久留島武彦の功績をたたえ、昭和25年から毎年5月5日のこど…

京浜急行新馬場駅開業の頃

前記事「京浜急行高架化完成新馬場駅開業記念によせて」に関連して東京都の線路端さんから旧駅の北馬場駅・南馬場駅、新馬場駅の写真をいただく。地上駅時代の高架工事の様子がよくわかり、新駅しか知らない私は思わず唸ってしまう変遷の記録であった。 前出…

京浜急行高架化完成新馬場駅開業記念によせて

残念ながら京浜急行の車輌は撮っていない。国鉄線撮影の際にカメラを向けた唯1枚のスナップが残っているだけだ。今振り返ると何故撮らなかったのか後悔の念に苛まれている。 品川~北品川 S49(1974)/10/17 何故か「高架化完成新馬場駅開業記念」の記念入場券…

さようなら宮原線号 大分舞鶴高校34回生文化祭

宮原線廃止まであと1ヶ月となった昭和59年11月は奇しくも豊後森機関区開設50周年の月であった。50周年の式典に備えて再塗装されてきれいになったキハ0741の写真を撮り終えて、さあ次の列車までどう時間を潰そうかと思案していた矢先にヘッドマークを掲げた…

宝泉寺

九重連山の西側、大分県と熊本県の境に標高1500mの涌蓋山がそびえている。地熱地帯のふもとに展開する温泉郷のひとつ、宝泉寺温泉は町田川の渓間に位置する。久大本線恵良から線路が伸びて来たのは昭和12年。太平洋戦争の金属供出で一時営業停止となるが昭和…