転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

C612

昭和46年夏、趣味誌で報じられた「C61が日豊本線へ入線」に大きな驚きを覚える。奥羽本線秋田~青森間の電化完成で青森機関区のC61は昭和46年10月、宮崎機関区へ配置換えとなった。当初は宮崎~鹿児島間で運用と伝えられたものの、ストーカーの関係で南延岡…

若宮踏切にて

向之原駅東側、若宮踏切で下り貨物列車を待つ。鳥栖発大分行の691レを名乗る貨物列車は豊後森から列車番号は6691レと変わり、豊後森以東は物量が少なくなるのか不定期列車となっていた。豊後森を出ると豊後中村、野矢で長時間停車し、野矢では別府行“由布1号…

鶴崎駅・住友化学専用線・九州石油専用線の記憶

日豊本線高城から鶴崎にかけての海側埋立地は、昭和39年の新産業都市の指定により石油化学、石油精製、鉄鋼の工場が立地し、大分鶴崎臨海工業地帯が形成された。九州石油専用線はその時に、住友化学は昭和14年の操業で住友化学専用線はその時代の敷設と思わ…

旅情

深夜、旭川駅の電光時計は23:38を指している。この時間で乗車できる列車は宗谷本線方面では札幌発稚内行“利尻”23:50着0:20発、石北本線方面では札幌発網走行“大雪5号”0:57着1:02発のいずれも旅情あふれる夜行列車である。「今は走る汽車にこの身をあずけて♪…

湧網線

湧網線は湧別~網走間94.7㎞のローカル線で旅客6.5往復、貨物1往復が設定され、遠軽機関区の9600とキハ22が運用されていた。1991列車は中湧別12:10発、網走16:20着のダイヤで湧網線を約6時間かけて走っていた。夕陽さす網走西部はずれの場内信号機脇を49699…

網走西部3線区間

網走西部呼人寄は3本の線路が並んでいた。手前から湧網線、石北本線、そしてC58のいる線は当時は引上線と思っていた。後にこの3本めの線は、「国鉄全駅各駅停車①北海道690駅」(小学館/昭和58年刊)に記載された線路配線図から浜網走貨物駅への出入線という…