転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

冷水峠

昭和44年3月時点で若松機関区のC55は7輌(3・19・46・51・52・53・57)が在籍し、筑豊本線と上山田線の客車運用に就いていた。45年以降はC57との置換えが始まり、新庄からのC57170、大分からのC5753、豊岡からのC5752が全検期限まで使われた。47年3月最後の2…

豊後竹田駐泊と豊後荻折返し運用について

昭和39年3月に豊肥本線はDC化が実施され、以後客車列車は熊本~宮地間に1往復、大分~豊後竹田間2往復が残るだけとなっていた。大分口朝夕2往復の客車列車は時刻表を見ると豊後荻の運用もあって豊後竹田~豊後荻間はC58が逆行運転となる場面があったと思われ…

2棟の扇形庫 大分運転所

転車台から美しく放射状に広がる線路が俯瞰できるこの位置は電気機関車検修庫の外階段である。電気機関車検修庫が建つ位置は大正元年竣工のコンクリート製扇形庫が鎮座していた。大分電化の際に取り壊されて残念ながら転車台をはさんで2棟の扇形庫が建つ光景…

豊後竹田 その後

赤坂トンネルを飛び出して来た豊後竹田行2輌編成。軽快気動車と呼ばれたキハ31は民営化直前に登場し、短い車体と2列と1列の座席配置、出入り口の折り戸等はまさにレールバスの姿であった。この時転轍小屋はまだ残っていた。 豊後竹田 H8(1996)/5 駅裏の通り…

豊後竹田

豊後竹田6:57着7:02発上り列車の車内から駅の様子を眺める。構内で夜を明かした下り列車3本はすでに発車した後で留置線に車輌の姿はない。この春の改正までは2台のC58が駐泊していた。駅名標のとなりに建つ名所案内には岡城跡、長湯温泉、祖母山、大船山、久…

豊州路の汽車電車

三重町2面3線の上下本線と副本線は列車で埋まり賑わいをみせている。後方の貨物上屋や隣接する規模の大きい農業倉庫はかつての貨物輸送の隆盛を見るようだ。駅長が立つ上り1番線は別府発三角行704D“火の山4号”、下り2番線は熊本発別府行701D“火の山1号”、そ…

早月川橋梁

早月川は剣岳を水源に富山湾に注ぐ川で、複線の北陸本線と単線の富山地方鉄道のいずれも味のあるデッキガーダーの鉄橋が架かっていた。車窓から見える日本海の風景に魅かれて下車したものの、海をとり込む構図よりもバラエティ豊かな電車や列車が優先する結…