転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧

155系の真実

前回掲載のEF15の記事でこの写真の説明を「押し込み形ベンチレーターが並ぶ80系湘南電車とすれちがうEF15102〔新〕」と記載した。いつも閲覧してくれる東京の線路端さんからこの電車のことでMAILをいただく。 『屋根がフラットに見えます。フラットの具合か…

EF15

昭和40年代初頭、周防灘を望む海岸線でデッキ付の機関車が貨物列車を牽く光景が記憶に残っている。あの時の機関車はEF15とわかったのは鉄道趣味誌を読むようになってからである。当時の山陽本線では岡山と広島に配置され貨物列車に運用されていた。古い雑誌…

都電王子駅前

山手貨物線を撮ったネガに都電のカットが残っていた。ネガの順番からこのカットは大塚駅のガードと思っていたが現在の地図ツールから京浜東北線王子駅のガードということがわかる。都電の知識は何もなく、荒川線のことは鉄道ピクトリアルNo443「路面電車特集…

旧形電機の離合

山手線の電車から見える貨物列車を撮れる場所はないか貨物線沿いを歩いていた。前から角ばった車体の機関車が迫ってきたのでカメラを構えると背後から重々しいモーター音が被さってきてファインダーに一瞬2台の機関車が映って驚く。 ひさしのような屋根が特…

中原電車区

洗浄線に並ぶ茶色のゲタ電たちはどれも同じ顔に見えた。旧形国電については何の知識もなくとりあえずの儀礼的なスナップであった。後年、この電車は73系でクハ79・クモハ73・モハ72・サハ78で構成された一群と知り、3段窓や2段窓、先頭車の顔にバラエティが…

EH10

EH1044〔吹二〕 太平洋ベルト地帯を行き来する旧形電機の中で少し毛色のちがうEH10に特段の魅力を感じていた。汐留のヤードにはるばる関西から貨物列車を牽いて来て小休止しているEH10の姿は魅了される構図であった。駿足のコンテナ系はEF65や66で、EH10は2…

EF8031

千葉駅でたまたまあずき色の機関車と遭遇する。EF80を見たのはこれが最初で最後、まさに千載一遇の機会であった。EF80+DD51重連の貨物列車は新小岩操車場へ向かうのであろうか。EF80は常磐線電化で取手~藤代間の交直デッドセクションを通過するために作ら…

小森信号場

石原町から2キロ弱歩いたところに小森信号場があった。そこは石原町~呼野間で本線からセメント工場への専用線が分岐する地点であった。昭和46年訪問時はこの信号場を廃止すべく、石原町から直接セメント工場へ向かう1線増設工事の最中であった。専用線から…