2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
明けて昭和48年新春、C57115が牽いて下る“日南51号”の折返し上りは何なのか。この時は夏の時刻表しか手元になく、駅の時刻表をめくって予測したのか、はたまた運転所の人に聞いたのか定かではないが、大学ノートの撮影記録帳には、「12月29日、“日南51号”蒸…
昭和47年も押し迫った年の瀬に、宗太郎峠をめざして夜行急行“みやざき”に乗車すべく大分駅へ向かう。地下道からホームに駆け上がったちょうどその時、留置車輛の向こう側で蒸気機関車牽引の列車が出て行った。照明塔に照らされた白煙と鈍く光る12系客車を目…
実家の片付けをしていたら思わぬ琺瑯引きのサボ板が出てきた。たぶん国鉄時代末期に百貨店や量販店で開催されていた“鉄道用品即売会”で買ったものと思われる。片面「延岡行」、片面「富高行」であった。はて、日豊本線に延岡行や富高行の列車があったのか少…
南行「桜木町」を掲げたクハ79はキャンバス押えに縦樋、ウインドシル・ヘッダー、運行窓枠・サボ受の輪郭がはっきりと出て顔がとても締まって見える。前照灯が屋根上にあるので年代を感じる。と、ここまでは単なる私の感想。実はこの顔のこの車輛、63形から7…
日田彦山線撮影の帰り、日没まで少し時間があったので門司機関区へ立寄った。門司駅から機関区までは職員通路を辿るとヤード下の地下道となり、頭上は幾筋もの線路が並ぶ、まるで要塞の迷路を進むようであった。扇形庫から見た構内は下り本線と仕分線が広が…
平瀬清隆さんが撮ったキュウロクの写真を拝見、ナンバーを見るまではとても「69665」とは思えなかった。私が知っている69665とは全く別機のように見えたからだ。煙でかすむ構内の雰囲気も思わず「ここは宮地機関区?」と見紛うくらい昭和30年代の基地風景は…