青函連絡船は2度の渡道で乗船経験があるが何れも船舶は残念ながら撮影していない。しかも青森・函館構内での車輛航送風景にも目をやっていない。とにかく他の乗客につられて、降車後、下船後はホームを急いだように思う。単なる乗継地点として構内を観察する余裕がなかったのは悔やまれる。3度目の函館桟橋で連絡船にカメラを向けたのは幸いであった。
“十和田丸”の全景を撮ったつもりがコマの左側は光が入って半分しか写っていない。この角度はどこから撮った構図だったのか思い出せないでいた。
乗船したデッキで撮った記念撮影の後方に十和田丸が控えていた。函館桟橋は第1・第2バ-スがあって、私が乗船した連絡船はそのどちらからかの出航であったと思われる。残念ながら乗船した船名はわからない。出航時に聞いた銅鑼の音、動き始めて眺めた湾内の景色は何れもこの雰囲気の良いデッキで味わったことをこの写真から思い出すことができた。今改めて国鉄青函連絡船の航路を体験できて良かったと思っている。 函館桟橋 S55(1980)/3/20