転轍器

古き良き時代の鉄道情景

2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥栖機関区

昭和40年代の鉄道趣味誌に掲載された九州での機関区風景は直方・若松・熊本・吉松・宮崎などを見かけたが、意外と大規模な門司や鳥栖は誌上で紹介された記憶は残っていない。列車の窓から見えた鳥栖機関区は2棟の扇形庫が並び強烈な印象として残っていた。蒸…

新宿行“アルプス1号”編成後部のクハ165+クハ165

中央本線の165系急行“アルプス”12輛編成は下り方松本寄り先頭車のクハ165が連続して2輛連なっているのに興味を抱いていた。最初はクモハ+モハ+クハに多客時だけもう1輛クハをつないでいるのかと思っていた。しかし通年12輛編成と知り、まるで気動車キハ58…

豊後中村 昭和61年

国鉄時代末期は入換を行う貨物列車が無くなり、荷物列車も終わり、馴れ親しんできた気動車や電車の塗装が変わるなどそれまで情熱を注いできた事に興味が薄れ始めていた。それでも子守を兼ねたドライブは気になる所へ進路をとり、新しい国道バイパスからは裏…

豊後中村 駅が登山口だったころ

季刊「のぼろ」 Vol.12 2016 Spring (平成28年/西日本新聞社刊) 書棚に並んだ本の背表紙に「列車で山へ」というフレーズに反応して思わず手にとってみる。その本は登山やハイカーの専門誌で、目次を見ると鉄道誌のようなタイトルが並び、中でも「駅が登山口…

豊後中村 昭和44年

豊後中村駅の改札口に掲げられた電照式の時刻表。九重山群の登山口として急行列車は全て停車する。下り4本に対して上り5本なのは“由布1号”に併結された“日田”が由布院折返しで“はんだ”となって単独運転するためである。気動車列車が3往復記載されているが、…

全列車蒸機牽引の室木線

全列車が蒸気機関車で運転される線区は、昭和44(1969)年時点では室木線の他に美祢線大嶺支線・日中線・只見線新潟県区間の4線区だけとなっていた。少し遡ると以下の7線区があったが気動車の浸透で「全列車蒸機」はあっけなく崩れ去ってしまった。 ・万字線 …